新人デザイナーは東京へ行くべきか

新人デザイナーは東京へ行くべき?

私は地方の大学でデザインを学び、新卒で東京のデザイン会社に入社しました。
そこから紆余曲折を経て、地元にUターンして現在に至ります。

実は大学4年次の就職活動時に「デザイナーとしてスキルアップのため、東京へ行くべきか」という事について悩んでいました。

というのも、先輩デザイナーや先生方・周りの人の多くは
新人デザイナーは東京で修行したほうが良い。東京でいろんなものを見て、聞いて、触って、経験値を増やさなければならない。地方の閉鎖的な環境では、センスも技術も身につかないぞ。
と、僕にアドバイスしてくれました。

まぁ、その言葉をバカ正直に受け止めたのと、東京という大都会に憧れたこともあって、新卒時は東京のデザイン会社にいった訳です。
結局、地方に帰ってきましたけどね。

東京と地方。
両方に住んで、デザイナーとして過ごした経験から「新人デザイナーは東京へ行くべきか」という事について語ってみたいと思います。

結論:行けるのであれば行った方が良いです。

身の上話が長すぎました。なので、ちゃっちゃと結論。
新人デザイナーは行けるのであれば、東京へ行った方が絶対良い』です。

理由と東京-地方の比較図

さて、結論の理由ですが、
まずデザイナーにとって「東京にいること」と「地方にいること」がどのような影響をあたえるのか、簡潔にまとめてみます。

東京 地方
メリット ・得られる情報量は圧倒的
・様々な人に出会える
・展示会/イベント/勉強会が豊富
・美術館/博物館が豊富
・企業の業務スピードが早い
・地元ならではの安心感
・空気がきれい
・実家暮らしなら生活費↓
・地元の友達に会える
・比較的生活費がかからない
デメリット ・家賃が高い
・生活費が多くかかる
・満員電車/長時間労働などストレスフル
・意外と物騒
・駅や空気が意外と汚い
・得られる情報量が少ない
・情報/流行は遅れがち
・人が少ない
・展示会/イベント/勉強会がない
・仕事/給料が少ない
・美術館/博物館がない
・車が必須な地方もある

さて、ここからは上記の違いの中から特に重要なポイントをピックアップしつつ、説明していきます。

情報量の差:ネットがあれど、東京にいるメリットは大きい。

よくネット環境があれば、東京でも地方でも変わらないでしょ。という言葉を聞きます。
分野によってはそうかもしれませんが、ことデザイナーにとってはこれは当てはまりません。

東京ではネットで得られる情報以上の情報をがあります。
本当に様々な展示会・イベント・フェアが開催されます。
そうしたイベントのポスターやフライヤー・キャンペーンイベント・タイアップ商品・コラボ企画…などなど
東京にいれば様々なものを見て、触れて、聞いて、体験して…最先端の洗練されたデザインを五感をもって学ぶことができます。

ネットの知識だけでは、決して手に入れることのできない新鮮かつ一流のデザインを体験できます。
この点だけでも、新人デザイナーは東京へ行く価値があります。

業務スピード:仕事のスピードはダンチ(だと思う)

これは会社によりけりだと思います。

あくまで私の主観と経験ですが、東京の企業の業務スピードはものすごく早かったです。
次から次へと仕事が降ってきて、うまくこなさないとすぐにパンクします。
作業が遅れて、終電で帰るなんてこともこともよくありました。

対して、地方の企業の業務スピードは遅いように感じます。
いい意味で言えば、ゆったりしていて、じっくりと取り組むことができるとも言えますが、仕事の幅・スピードがなく、成長性に欠けるとも言えると思います。

個人的な意見ですが、新人デザイナーは一度、仕事の津波に揉まれた方が良いのでは、と思います。
いろいろな意味で精神が鍛えられます。(体力はすり減りますが。)

ちなみにですが、私の周囲の人がたまたまそうだったのかもしれませんけども、東京では会う人みんな頭良かったですね。
分からない事があっても、自分でググって解決していたりしています。(当たり前っちゃ、当たり前ですが。)
反面、地方はとくに情報リテラシーが低いですね。分からないことがあるとすぐ人に頼る他人任せな人が多い印象です。

生活費・生活環境

人によっては東京で暮らすことに拒否反応を示すこともあるでしょう。
特に家賃と生活環境のせいで。

東京で暮らすには、多額の家賃が必要です。
地方の物件の軽く2、3倍はかかります。しかも広さが地方の物件の1/2とかで。

また、東京ってキレイな場所はとことんキレイなのですが、汚い場所はとことん汚いです。
意外とそこら中にネズミやゴキブリがいますし、駅周辺には、誰かがゲロった痕跡があったりなど…

他にも、満員電車・人混み・騒音…とかとか華やかな一方で汚れた一面もあるのが東京です。

人によっては、住んでいるだけでストレスになりますね。

ちなみに、私は気管支炎持ちなので、東京の空気が結構きつかったですね。

まとめ

この記事のまとめ
・新人デザイナーは可能なら東京に行ったほうが良いよ
・東京の企業の業務スピード/質は地方とはダンチ
・一度揉まれてくると良いよ(笑)
「新人デザイナーはできれば東京に言ったほうが良い。」と言っておいて何ですが、私は地方のデザイン会社・広告代理店・制作会社に入るのもありだと思います。

東京・地方にはそれぞれのメリット・デメリットがあるので、結局のところはトレードオフです。あとは自分次第かな。

余談ですが、有名なWebデザインの会社LIG。
ここではU・Iターンを奨励した採用もしているそうです。
LIG-採用情報

どうしても地方から東京に行きたいという方は、こうした企業に応募してみると良いかもしれませんね。