日大アメフト部のタックル問題と勝利至上主義

日大アメフト部の問題と行き過ぎた勝利至上主義

現在、アメリカンフットボール-関学大VS日大の試合での反則行為が、世間で大きな問題となっていますね。

事のあらましを簡単に説明しますと

  1. 2018/05/06にアメリカンフットボール-関学大VS日大の定期戦が行われた。
  2. 関学大のクォーターバック選手が日大守備選手の悪質なタックルでケガをした。
  3. 悪質な行為であるにも関わらず、日大の監督はタックルした選手に指導をする様子もなかった。
  4. さらには、試合後に監督の指示でタックルを行った との報道がされた。
  5. この反則行為に対して関学大が猛抗議し、日大側に説明を求めた。
  6. 日大の監督が辞意を表明する。
  7. 反則行為を行った選手が会見。
  8. 日大の監督とコーチが会見。反則行為を行った選手との意見の食い違いがおこる。真相はまだわからないまま。
  9. 日大アメフト部の生徒が声明文を出すとのこと。←今ココ

私はアメフトのアの字も知らないド素人です。完全に部外者です。
ただ今回の一連の出来事について、いろいろと思うことがあったので記事を書いてみようと思いました。

思うに今回の日大監督の指導・選手の反則行為は、勝利至上主義が原因なのではないかと思います。

勝利至上主義の弊害

スポーツで勝ちたいと思う事自体、悪いことではありません。自然な心理です。
しかし、度が過ぎて勝利至上主義になってしまうと様々な悪弊をもたらします。

何としても勝たなければ、という考えが指導者にも選手にも悪影響を及ぼすのです。

日大アメフト部の監督は、この勝利至上主義に取り憑かれていたのではないかと、私は思います。

勝利至上主義はスポーツを戦争に変える

当たり前ですが、選手はスポーツマンシップに則って正々堂々と戦うのが普通です。
反則行為をすればペナルティをくらいますし、最悪退場です。

しかし、勝利至上主義者はルールなど意に介しません。
文字通り、勝たなければ意味が無いと考えるからです。
スポーツマンシップに反していても、ルールを破ったとしても、相手選手がケガをしたとしても、勝てさえすればそれで良いのです。

勝利至上主義はスポーツを戦争に変えます。
ルール無用、勝ったものが強い、敗者には物言う資格なし、というのが勝利至上主義者の思考様式です。

勝利至上主義は練習をスパルタ式に変える

勝利至上主義者の指導は往々にして超スパルタになりがちです。
勝たなければどんな練習を行ったとしても意味がない、と考えるからです。
その結果、選手はケガをしてしまったり、スポーツが嫌いになってしまったり…と悲惨な結果をもたらします。

さらに酷いと、ケガで離脱した選手やスランプに陥った選手に見切りをつけ、チームから除外しようとします。
勝つために使える人間でなければ、チームには不要というのも勝利至上主義者の思考様式です。何年も共に練習してきた仲間でさえも簡単に切り捨てます。

勝利至上主義者は、まさにあの古代ギリシャのスパルタのような練習を、選手に強要するのです。

勝利至上主義はスポーツの本来の目的を曇らせる

少々クサイ表現になり恥ずかしいのですが、スポーツの本来の目的は心身を鍛える、仲間との絆をつくる、相手への敬意をもつ、そしてスポーツ自体を楽しむことです。
相手に勝つことが目的ではありません。勝利は単なる結果の1つに過ぎません。

勝利至上主義は、スポーツを勝つための手段に変えます。
極端な話、彼らは勝てればどんなスポーツであっても良いのです。勝利が至上目的なのですから。

勝利至上主義の指導者が多いのは事実

さて今回の騒動ですが、日大側も関学大側もたった1つの反則プレー(と言うには悪質すぎますが…)が、こんな世間を騒がす社会問題になるとは思ってもみなかったと思います。

せいぜい両大学間の問題で処理されるだろうと。
それがネットをはじめ、メディアによって拡散されたがために大きな騒動に発展しました。

しかしながら、今回の件は単なる氷山の一角にしか過ぎないと私は考えています。
アメフトに限らず、勝利のために、危険なプレー・スポーツマンシップに反するプレーを選手に強いる監督は日本に数多くいると思います。

もう過去の話ですが、私の所属していた部活の監督もそうでした。
骨折し療養中の選手を無理やり呼び出し、マラソンさせたりしていましたね…
今、twitterに流したら大変なことになるでしょうね。

部活と勝利至上主義の関係については、また別の記事で書いていますので、よかったらこちらの記事もご覧ください。
> なぜ日本の部活動は勝利至上主義なのか

スポーツの本来の目的に原点回帰しよう。

繰り返しになりますが、スポーツの目的は心身を鍛える、仲間との絆をつくる、相手への敬意をもつ、そしてスポーツ自体を楽しむことです。
勝つことではありません。

試合に負けたって良いのです。
スポーツを通して成長したのであれば120点です。

…ということを世の中の多くの指導者は忘れているのではないでしょうか。
ケガをされた選手には大変気の毒ですが、今回の件は良い契機になると思います。
今こそスポーツの本来の目的に原点回帰する時なのではないでしょうか。

まとめ

この記事のまとめ
・日大アメフト部のタックル問題は勝利至上主義が原因なのでは?
・勝利至上主義はスポーツを戦争に変える
・勝利至上主義はスポーツの本来の目的を曇らせる
・スポーツの目的は勝つことではない。心身を鍛える、仲間との絆をつくる、相手への敬意をもつ、何よりスポーツ自体を楽しむ、これらが本来の目的である。
真相は定かではないのですが、当の反則プレーをした日大の選手は、試合後に泣いていたとの報道がありました。
監督の「一人壊してこい」との指示に葛藤しながらも、従ってしまった後悔からでしょうかね。心中察するに余り有ります…。
一番の被害者はケガをした関学大の選手ですが、当の日大の選手が受けたショックも大きいでしょう。

ここまで私の愚痴のような記事につきあっていただき、ありがとうございました。
今回の件の真相が早急に解明されること・スポーツをただただ純粋に楽しめるようになる時がくることを切に願っています。