融けるデザインを読んだ感想

溶けるデザイン

デザイナーに贈る名著

WebデザイナーやUI・UXデザイナーなら必読と言われている「融けるデザイン」

読みたい読みたいと思いつつ、なかなか機会に恵まれなかったですが、この間少し時間がとれたので、手をつけてみました。

読み始めると止まらず、一気に全部読んでしまいました…。
いやぁ〜、名著と言われる理由をヒシヒシと感じましたね。

融けるデザイン

融けるデザインの要約

以下は、融けるデザインの要約です。
特におもしろい!! or 大切だな!! と思ったところは太字になっています。

インターフェース/インタラクションデザインは、単に画面をきれいに見やすく設計するデザインと思われがちだが、その本質はコンピュータを使って人間の知覚や知能を強化・拡張することである。

コンピュータの本質は「人間の知的増幅や強化」である。単純なスペックの進化・仕事の効率化はコンピュータの本質ではない。

・フラットデザインは、現実にはないメタファー、現実には例えようのないサービスを表現するために生まれたデザインアプローチである。
例えば、フロッピーディスクは保存の意味合いとして使われているが、現代では、もうフロッピーディスクは使用されていない。アプリを利用する人に誤解を与えかねないアイコンになってしまうため、メタファーを使わずにフラットデザインを採用することになった。

デザイナーがデザインするものは、どんなものであれ、最終的には体験をデザインすることになる。プロダクトやグラフィックだけで終わるのではない。

・ヒューマンインターフェースでは、「道具の透明性」が重要になる。「道具の透明性」とは道具そのものを意識せずに、人の能力や知能を拡張することを言う。
例えば、ハンマーを使って人が釘を打つときに、自分の使うハンマーの重さや長さをいちいち気にしたりはしない。
打っている最中にハンマーは透明になり、まるで自分の手の延長線上のように扱うのである。

・デザインを行うときは、その最終的なプロダクトを「透明」にしなければならない。
まるで、自分の体の延長線上のように扱えるようにしなければならない。
自分の意図した動きが即座に反映される、自己帰属感をプロダクトに持たさなければならない。
デザインの最適解とは「透明な道具をつくり、自己帰属感と満足感を得られる体験をつくる」ことである。

・UXデザインの基礎とは何か。それはすなわち「とにかく自己帰属させる。」ということ。
自己帰属がある上で、様々なインタラクションが生まれる。これが自己拡張感である。
道具が広げる新世界。世界との接点が変わる。世界の「見え方」が変わる。道具は体験を拡張し、自己を広げていく。

・「良いデザイン」とは「良い体験」である。

・これからのwebの進歩は情報の物理的な鑑賞による体験の拡張にあると思われる。
今までのwebは、本を読んで知識を得る、という行動と何ら変わっていない。webは巨大な辞書であり、そこから得られる情報を利用している、というのが今までのwebである。
これからのwebはただ情報を得られる、というところからどんどん進化していく。IotやVR/ARなどの技術的な進歩により、Webの情報を物理的に鑑賞できるようになり、ユーザー体験が拡張されていく。
Webブラウザ以外での様々な接点が登場してくる。究極的にはユーザーはwebに繋がっているという意識・パソコン/スマートフォンを使っているという意識なしに、webからの影響を受けるようになる。

まとめ

今後はIot技術の進歩により、インターネットに接続された様々なデバイスが登場するでしょう。
人類はよりインターネットに関わっていきます。否応がなく。

必然的に、そうしたデバイス設計やサービス設計がデザイナーに求められる時代にもなります。本書はその時代の到来を予感させてくれます。

デザイナーの方で読んだことのない方はぜひ読んでみてください。
とてもためになる本です。