デザイナーとしての「ゆるやかな死」を読んで。センスの枯渇問題

センスとはーデザイナーとしての「ゆるやかな死」を読んで

要約:デザイナーとしての「ゆるやかな死」

最近バズった記事で気になるもの、というか、かなりの自分事な記事がありました。
それがこちら。デザイナーとしての「ゆるやかな死」です。

記事のおおまかな内容は下記のとおりです。

  • センスは消耗品である。作品を作ればセンス残高が減る。
  • インプット・アウトプットをしていかなければ、センスは枯渇する。
  • インプットやめるなよ。デザイナーとして死ぬぞ。

ほっとくとセンスは枯渇します

デザイナーとしての「ゆるやかな死」の記事には共感します。
本当にその通りですね。

センスは枯渇します。

以前、私はセンスの正体と身につけ方という記事を書きました。
この記事の要約は下記の通りです。

  • センスの正体は経験値
  • センスは後天的に学習可能であること
  • 良いモノ・悪いモノもすべて吸収して経験値にすること
  • 膨大な量は質に転じること

センスとは神がった摩訶不思議な超能力ではなく、単なる「経験値」であること。
したがって、センスは後天的に獲得可能であること。
いろいろなモノを見て・聞いて・体験して、良きも悪しきも自分の血肉に変えることで経験値が積まれる。
その経験値の累積こそがセンスである。
これが私のセンスに対する考えです。

ただ悲しきかな。人は忘れることで生きていける生き物です。
どんなに良いモノ・コトを経験したとしても、時間が経ってしまえば、記憶も感動も薄れていきます。
あるいは、妙な思い出補正やバイアスが掛かってしまったりとか。

つまり自身のセンス(経験値)も生きていくとともに、どんどんと減っていくということです。

経験値というとゲームのレベル上げを思い浮かべる方が多いと思います。
確かに人生はゲームっぽいですが、ゲームではありません。
基本的にゲームのレベルは、戦わなかったからといって、下がったりすることがありません。
しかし、現実の世界ではレベルは下がるのです。経験値は下がるのです。
経験値は記憶でもあるので、何もしなければ次第に薄れていきます。
ただ漫然と生きていれば、差し引きで経験値 = センスが減っていってしまうのです。

センスには保守コストが必要です

世の中の有名クリエーター達も日々、良質な情報・体験を探して、必死にインプットしているのです。

上記の言葉も、これまたセンスの正体と身につけ方の記事でも書いた言葉です。
なぜ第一線で活躍している有名クリエーターたちは、わざわざこんなことをしているのでしょうか。
もうとっくに、その業界で一流とも呼ばれるセンスを身につけているはずなのに。
もっともっと自分の作風を突き詰めていけばいいじゃないか、と。

答えはもうお分かりですよね。
センスはほっとくと、どんどんと減っていくからです。
そうです。洗練されたセンスを維持していくには、膨大な保守コストがかかります。

世の中の良いモノ(あえて悪いモノも)を常に追っかけていかないと簡単にセンスは枯渇します。
自分の経験・記憶が薄れていく以上のスピードで、様々な経験を自分にインプットしないとクリエイター・デザイナーは生き残れないのです。
クリエイティブな人種の宿命ですね。

まとめと感想

この記事のまとめ
・センスは枯渇することがあり得る。
・センスを維持するにはコストがかかる。
・忘却を上回る速度で経験値を貯めればセンスは維持できる。
私もWebデザイナーの端くれなので、常にインプットをするように心がけています。
でなければ、デザイナーとして”死”にます。冗談抜きに。

デザイナーとしてインプットは義務であること。怠れば本当にデザイナーとして”死”ぬ。
これだけは確かな事実です。